那賀町ドローン推進室(那賀町みらいデジタル課)

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林業架線におけるドローンを活用したリードロープ架設実験

 

2015年12月1日、那賀町掛盤五倍木で、林業架線におけるドローンを活用したリードロープ架設実験が行われました。


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那賀町鷲敷にて木沢林業研究会の亀井さん、空撮技研の合田さん、徳島大学大学院の三輪さんをはじめ記者、カメラマン、見学者の方々含む十数名が午前8時過ぎに集まり出発。8台の車が連なり走ること約1時間。木沢にて山武者、林研、県や町の職員の方々と合流。総勢三十数人で現場へ。
木沢名護ノ瀬から国道を左へ折れ曲る。五倍木の集落を過ぎ、未舗装の林道を走ること7、8分余りで到着。現地にて亀井さん挨拶、合田さんの解説。そして、見学者からの質問が矢継ぎ早に飛ぶ。皆の関心の高さが伺いしれる。キリのいいところで質問タイムを切り上げ現場へ。車を停めたところから徒歩数分で到着。
130mの往来を合田さんと石川さん二人のオペレーターが操縦を切り替えて実施するために現場を視認し打ち合わせる。事前に亀井さんが画像データを送っていたが、現況を確認するのは当日が初めて。10分間ぐらいだっただろうか。打ち合わせが終わると、石川さんは130m先の地点へ移動。そして、まずはホバリングから始まった。

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今回の実験は、130m先の目的地へドローンを飛ばして紐を受け渡した後、離陸地点へ戻すことで一番最初の輪っかを作る工程。ここで難しいのが紐がたるむこと。だが、空撮技研の合田さんが開発したスパイダーは難なくクリアした。機械制御のモーターによりライン(紐)のテンションを常に一定の状態にキープしたままフライトする仕組み。要するに紐がたるむことなく常にピンと張った状態なのだ。

そして、実験が始まった。では、行きます!離陸地点では合田さんが操縦。しばらくして130m向こうの石川さんに操縦が切り替わる。目的地にてラインをキャッチした後、今度は石川さんから合田さんに操縦が切り替わり離陸地点へ戻ってきたドローン。その間、僅か2分足らず! 熟練した2人のオペレーターによる仕事なので当たり前なのかもしれないが、そのあまりの早さに呆気にとられた。本当にあっさりとクリアしたのだ。
ドローンで引っ張ったラインはテグスのような紐の端にバインダー用ひもをくくりつけた後にテグスの紐を巻き上げる。このように細い紐から太いものに徐々に替えていくことで最終的に24mmクラスのワイヤーが架設される。

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ドローンによる実証実験自体は午前中に無事終了。一旦、四季美谷温泉に戻り昼食を済ませた後、亀井さんと再び現場へ。バインダーからワイヤーに架け替える工程を見学する。
まず、130m先の地点へ向かう。バインダーの紐を滑車にかける工程だ。午前中と違いかなり風が強い。高くて細くて長い脚立を山の職人さんはスルスルとなにごともなく上っていく。高所恐怖症気味な私は見てるだけでも足がすくむ。樹上の滑車にバインダーを通し、さらに木から30m程離れた低いところに設置された滑車に通す。テグス紐からバインダーへの切り替えは釣りのリールみたいなので済んだが、ワイヤーになると大きな機械が登場。バインダーとワイヤーを繋げる時に小さな輪っかを作って接続。素人目に見ると滑車に引っ掛かったりしないのか、と疑問だったので尋ねてみた。強い張力が掛かってるので丸い輪っかも平べったくなるようだ。あと鋼線を裂いて輪っかをクルクルと作る工程に舌を巻いた。
とにかく何事も早い。速いのだ。
ちなみに大きな機械のコントローラはFUTABA製だった。

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徳島県のドローン特区「那賀町」の町おこしをするラボ。雄大な自然のナカ(那賀・中)でドローンの活用方法をさまざまに考え、提案していきます。

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